たんぱく質は、炭水化物、脂質と並ぶ「三大栄養素」の1つです。筋肉や臓器、血液、骨、皮膚、髪などの材料となる栄養素です。肉類や魚介類、卵、乳製品、大豆製品や穀類などに含まれています。
驚くべきことに、現代日本人のたんぱく質の摂取量は「戦後復興期(1950年代)と同レベルまで落ち込んでいます。戦後復興期と違って、食べ物の豊富な時代に、たんぱく質摂取量が減少した要因は、『ダイエットのための食事制限』『便利な機器の登場による運動不足』と推測されています。
そしてこのたんぱく質不足の影響は『日本人の体格』『老後の健康』に現れています。
若い女性には、過度なダイエットによるたんぱく質不足が原因の『低体重(やせすぎ)』が増え、結果加齢とともに『筋肉不足による不調』『身体機能の虚弱』が多くみられます。
男性には、たんぱく質不足、運動不足による基礎代謝の低下が原因の『30代以上の肥満者』が増え、生活習慣病や血管事故による突然死の増加などが懸念されています。
たんぱく質を意識した食事を取ることが、健康のための新常識になっています。
たんぱく質の主な働き
1⃣筋肉や内臓、皮膚など体の組織を作る。
2⃣ホルモンや分解酵素、免疫細胞の材料になる。
3⃣エネルギー源となる。
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不足すると体のあらゆる部分に不調が現れる






