これまで見てきた商品に比べれば比較的、米は安全だといえます。もちろん有機・無農薬栽培を選ぶべきですが、そこさえ押さえれば良質な米を手に入れることは難しくありません。しかし知識不足のために起きる害があります。玄米です。
玄米を含むあらゆる植物の種子には、発芽毒(酵素阻害剤)があります。土中での腐敗を防ぐために、種の周りが毒で覆われています。種を乾燥した状態で保存しておくといつまでも腐らないが、それはこの発芽毒のおかげで腐敗も酸化もしないからです。
この発芽毒は虫や細菌だけではなく、人の細胞中のミトコンドリアも傷つけることがわかっています。ミトコンドリアは代謝を司る重要な器官です。悪影響を受けると、低体温、不妊、がん、さらにはすべての体内酵素の働きが悪くなり、免疫力が低下します。
そこで玄米を食べる際には、発芽毒を無毒化する必要があります。玄米を夏は12時間、冬は24時間浸水すると発芽前状態となり発芽毒が代謝されるため、炊く前に長時間浸水します。もう一つは、炒めることですが発芽毒は消えるものの今度はアクリルアミドという発がん性物質が生まれる為お勧めできません。圧力鍋で炊いてもアクリルアミドが発生します。
しかし市販の多くの玄米で、浸水しても発芽しないものもあります。原因は高温での加熱乾燥です。すでに種が死んでいて発芽できないわけです。これでは発芽毒は浸水しても消えません。また「発芽玄米」として売られるている玄米も、乾燥時に発芽毒が多量に算出されるので避けたいです。できれば天日干しが望ましいです。人工乾燥であってもきちんと温度管理がされている玄米は発芽率が高いです。





