食用油で最も問題なのは、ポストハーベスト農薬です。農薬は、油に溶けやすいため、食用油こそ農薬の塊といっても過言ではありません。また、遺伝子組み換え作物として流通している輸入大豆、トウモロコシ、菜種、綿はいずれも油の原料です。したがって、これらをブレンドしている市販の油は絶望的です。
しかも今は、より多くの油を確保するためにn-ヘキサンは発がん性が懸念される有害物質です。これによって、抽出された油は、品質保持・均一化するためにさらに精製、漂白、脱臭といった処理が施され、その過程でトランス脂肪酸が生じます。トランス脂肪酸は心臓病、がん、精神疾患の原因であるといわれ、欧米をはじめ多くの国で使用を禁止・規制されている油です。しかし日本には規制はありません。
現在日本は、アメリカ、イタリア、ブラジルに次いでオリーブ大国で、良質なオイルといえばエキストラバージンだと考える日本人も多いようです。しかし、日本人は手にするエキストラバージンで、本物は極めてまれです。イタリアから輸入された高価なオリーブオイルでさえn-ヘキサン抽出、脱落剤、脱酸性化、脱臭が施されているものはざらにあります。
酷いものは、エキストラバージンは少量含まれるだけで、安い粗悪な植物油を混ぜたものが「エキストラバージンオイル」として売られています。
オリーブオイルに限らず食用油は、無農薬の原料を圧搾法またコールドプレスによって抽出したものを選びたいですね。





