たんぱく質は、体の機能のサポートやアフターケアを担っています。
このことを説明する前に、『代謝』と『ホメオスタシス(生体恒常性)』という体の働きについて説明しておきましょう。
『代謝』は食べ物から摂取した栄養素を役立てるための働きです。食べ物から摂取した栄養素は、胃腸で消化吸収された後、体を構成する物質や、活動するためのエネルギーに変える必要があります。人間体は精密な化学工場のようなもので、食べたものを分解し、新たな物質として合成する化学反応を体内で行っています。この化学反応が代謝です。
『ホメオスタシス(生体恒常性)』とは、対外環境が変化しても体内の環境を一定に保つための仕組みです。例えば、体温を一定に保つために、暑いときは汗をかいて体温が上がり過ぎないようにし、寒いときには体を震えさせて体温が下がり過ぎないようにします。まわりの環境が変化しても、体を安定した状態に保つために備えられた防御機能がホメオスタシス(生体恒常性)です。
そして代謝がスムーズに行われるようにサポートする『酵素』と体を安定した状態に保つための機能を調整している『ホルモン』の多くはたんぱく質で作られています。体内の『酵素』は約5000種類あり『消化酵素』『代謝酵素』などが代表的なものです。一方体内には100種類以上のホルモンがあります。主なものは『インスリン』『成長ホルモン』『甲状腺ホルモン』『アドレナリン』などです。
たんぱく質で作られているホルモン
❋インスリン 血液中の糖の量を一定に保つために分泌され、多すぎる糖を細胞内に取り込む。
❋成長ホルモン 骨や筋肉の発達など、体の成長を促すほか、睡眠中に傷ついた組織を修復する。
❋甲状腺ホルモン 新陳代謝を活発にする、交感神経を刺激する、体の成長を促すなどの働きを持つ。
❋アドレナリン 強いストレスがかかった時などに、心拍数や血圧を上げ、体を興奮状態にする。





