自律神経は消化吸収に関わる全ての器官と連携して働いています。食べ物が口に入ると、食べ物のにおいや味、咀嚼などを大脳が感じて、副交感神経のスイッチが入り、消化活動が促進されます。逆に交感神経が優位な状態では、消化活動が抑制されます。
自律神経の不調で来院される方に食事に関して指導している事はいくつかありますが、まず最初に、食事を食べる時間を規則正しくすることをすすめています。その理由として、食事は生活のリズムを整え、体内時間を規則正しい状態に保つことにも重要な役割を果たしているからです。
日中には交感神経が優位になり、夜間には副交感神経が優位になる自律神経のメカニズムは、体内時計から発信される日周リズム(一日のリズム)によって管理されています。通常、日周リズムは、24時間よりも少し長い25時間程度。この一時間緒ずれを修正しているのが、朝の太陽光と朝食などの摂食活動です。毎食、規則正しい時間に食事を取ることは、体内時計が常に正しく時間を刻むこととイコールなのです。
食べ方のコツとしては。満腹になるのは避け、腹八分目の量をゆっくり食べることが、大切です。経験上、急いでよく噛まずに大量の食事をかきこむように食べた後は、食後に必ず睡魔が襲います。集中力を欠くだけでなく、体がだるくなる、イライラする、消化不良を起こすなど、あとあとの体調に響くことも多いので、避けた方が無難です。腹八分目くらいの方が、集中力も上がります。
自律神経が喜ぶ食べ方4つのポイント
①よく噛んで、ゆっくり食べる
ゆっくり落ち着いて食べると副交感神経が優位になり、消化活動が促進されます。咀嚼によって唾液腺が刺激され、消化酵素や免疫物質を含む唾液がたくさん分泌されるため、消化吸収がスムーズになります。
②腹八分目で、量より質を重視
食材の質にもこだわった、栄養バランスのいいおいしい食事を腹八分目を心得て食べるのがベストです。満腹になるまで食べ過ぎてしまうと、血糖値の急上昇や急降下を招き、自律神経にも負担をかけてしまいます。
③毎日決まった時間に食事を取る
不規則な食事のリズムは理想的な自律神経の働き方や体内時計に悪い影響を与えます。食べ物が消化され脂肪が燃焼するまでには3~5時間必要なので、食間は5~6時間空け、規則正しく食べるようにしましょう。
④眠る直前の食事は避ける
消化器官は眠っている間も休みなく働きます。胃に消化しなければならない食べ物があると、それにエネルギーを使うことになり、深い睡眠が得られず、睡眠の質を下げることに繋がります。





