自律神経は『自らを律する』と書きますが、これは自分の意思とは関係なく、自動的に制御するという意味です。

例えば、人は寝ている時もずっと呼吸を続けていますし、心臓の鼓動も止まることはありません。食事をすれば自動的に胃や腸が消化活動をはじめ、暑くなれば汗が出てきて勝手に体温を適温に保とうとします。これらは自律神経が、その時の体の状態や、気温や湿度による環境の変化などに即時に反応し、体の調節を行った結果です。体内の環境は、ある範囲内におさまるように、適度なゆらぎをもって一定に保たれています。これを恒常性といいます。自律神経は日中の活動的な時に働く交感神経と、夜間のリラックス時に働く副交感神経に分かれて役割を分担し、バランスを取りながら恒常性を維持するために調整を担っているのです。

 

恒常性の維持を自分の意思でやろうと思ってもできません。何か変化が起こった時に、いちいち脳で考えていたらそれこそ命取りです。自律神経が24時間無休で、素早い状況判断と対応力で様々な変化にオートマティックに対応しているからこそ、私たちの生命は維持されているのです。

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