睡眠不足というのは、脳や体を休ませず、ずっと働き続けている状態です。脳や体に疲れがどんどん溜まっていくので、様々な機能が低下していきます。
慢性的な睡眠不足はホルモン分泌にも悪影響を及ぼします。満腹感を促す「レプチン」というホルモンが減少し、食欲を促す「グレリン」というホルモンが増えます。すると、食べ過ぎから体重が増えやすくなってしまうのです。
また、ストレスがある時に分泌される「コレチゾール」というホルモンも増えます。このホルモンには血糖値を上昇させる働きがあるので、血糖値のコントロールが乱れて、糖尿病が起こりやすくなります。
さらに自律神経のバランスも崩れてしまうので、夜間の血圧が十分に下がらず高血圧が起こりやすくなります。このように睡眠不足は命に係わる深刻な問題なのです。