* 腱板を構成する棘上筋腱(きょくじょうきんけん)、肩甲下筋腱(けんこうかきんけん)、小円筋腱(しょうえんきんけん)のうちどれかが断裂、あるいは不全(部分)断裂した状態です。腱板の変性を基盤として、外傷が加わって生じることが多く、棘上筋腱の断裂が最も多くなります。関節鏡視下に縫合されることが多いです。
. 「急性断裂」
* 転倒したり、重量物を持ち上げた際に、外傷によって一気に断裂が起こることがあります。
「変性断裂」
* 腱板の退行変性を基盤として、様々な程度の外傷が加わって生じることが多いです。
* 棘上筋腱の断裂が 最も多いが、棘上筋腱の付着部近くは血流に乏しく、損傷の自然修復はあまり期待できません。
* 若年者にも生じることがあって、この場合は肩を酷使するスポーツ(テニスや野球、バレーボールやウエイトトレーニングなど) や職業が誘因となることが多く、中高年者に比べると不全断裂の比率が高くなります。
* 洗濯物を干したり、布団の上げ下ろしなどの家事も原因になることがあります。
✳︎ 「疼痛」
〈運動時痛〉外転60〜120度の間に疼痛を生じることが多いです。また、肩関節90度屈曲位で上腕を内外旋することにより疼痛が生じることもあります。
〈受傷時痛〉受傷時に鋭い疼痛を感じ、数時間で軽快しますが、その後さらに激痛を発することが多いです。
〈圧痛〉 大結節、三角筋前部線維・中央線維に圧迫された痛みが感じられます。
〈夜間痛〉 就寝中痛みで目がさめることが多くなります。
* 「陥凹触知」
完全断裂では圧痛部に一致して陥凹を触知するものがあります。
* 「機能障害」
屈曲、外転運動に制限がみられます。また、肩関節の外転位を保持することが難しくなります。具体的には、「後ろのものを取れない」「物を肩より上に挙げられない」などです。
* 「筋力低下・脱力感」
症断裂のものでは筋力低下を認めないものもあるが、筋萎縮の進行に伴い筋力低下も進行する。また、上肢の脱力感を訴えることもあります。
* 「筋萎縮」
陳旧性〈=時間の経過の程度を表す表現。「急性」や「亜急性」などよりも、より時間が経過した場合を指します。〉のものでは筋萎縮がみられます。
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